ハチがいない

ハチがいない。

 

食事中でも

電車のなかでも

仕事中でも

何をやっていても

 

猛烈に悲しさが襲う

ハチがいないのだ

 

家に帰る

 

黒いタワシ毛は走ってこない

悲しい

 

僕は一人

ハチがいないと叫ぶ

そして泣き続ける

 

いるような気がする

 

ベッドの下

マンションの植木の下

トヨタのディーラーの花壇

コンビニの陰

 

本当は隠れているのでは・・・

 

いくら探しても

ハチはいない

 

ハチは天国にいるんだろう

 

ハチは天国で

ステルスシッコ攻撃をしているだろうか?

女の子を追いかけているだろうか?

 

かばってくれる人はいるだろうか?

 

もう

ここには

ハチはいない

 

また会いたい

ハチ

 

いつかかならず