ヒクソングレイシーの卵


 

ヒクソングレイシーを御存じですか?

 

 400戦無敗のヒクソングレイシーは「グレイシー柔術」の達人です。

 

彼の強さの秘密は自分の「型」を作らない事なのです。相手に合わせて彼は「龍」にも「虎」にも「鷲」にもなれるのです。相手はヒクソングレイシーの本当の姿が見えにくく予想し難い。ヒクソングレイシーは相手が固定した「型」をもっているので柔軟に対応できるのです。

 

彼はこう言います。

 

「型を作ると自分もその型の中に入ってしまう。そうすると自分はこれでいいと思ってしまい新しい技を身につける必要性を感じなくなる。つまりそれ以上強くならない。」

 

これが400戦無敗の秘密です。

 

「型」を作らないで環境に合わせて自分の強みで相手に戦うところは、スペインサッカーと同じです。「型」を守ることが「勝利」へ繋がることではなく環境に合わせて「型をフレキシブルに変化させる」事が「勝利」への道なのです。

 

しかし「組織」はどうでしょうか?組織は「型」を重んじるのです。組織が大きければ大きいほど硬直化してしまう。そして「中間管理職」なるものが生まれ「管理が仕事」と思ってしまう。現場は評価を握っているのは管理職だから、自分の評価を上げようと市場と違う価値観で仕事を行う。ここには「ファンタジスタ」は生まれません。生まれたとしても壊されてしまいます。その上に日本は「男性社会」ですから「変化」することを嫌います。

 

ここに日本で中々INNOVATIONが生まれない理由があります。

 

あなたの組織は大丈夫ですか?

 

組織は「型」 を重んじます。しかし大切なことは変化する環境に柔軟に対応する事であり型を守ることではありません。その型の中にいると、何時の間にか同じ型になってしまいます。