蜂蜜(HACHI 1912 ) のINNOVATION

~NEW 市場の創造~

 

          蜂蜜を食べるべきか?

             蜂蜜を美顔にするべきか?

                そこが問題である・・・・

 

          (SOLUTION)

             一緒にしちゃえ!

 

今回紹介するのはお洒落な「HACCI」という「蜂蜜」をベースに「健康」と「美」を追求しているブランドです。

参考:http://hacci1912.com/index.html

 

素材としては「古典」的な原料の蜂蜜を「価値軸」をずらして新たな市場を生み出しています。今や有名百貨店に店舗を拡大中です。

 

なにがユニークかというと例えば化粧品売り場の「銀座三越B1売り場」ここにコーナーとして展開していますが、同時に同じくB2にも「食品」としてコーナー展開しているのです。こんなユニークなブランドは見たことがありません。

 

まずは2面性を分析していきたいと思います。

 

蜂蜜は本来は「健康食品」のイメージが強い食材で「瓶」に詰めて「・・・蜂蜜」とラべリングされて販売されていました。

価値軸は

①健康

②美容

③甘くておいしい

 

この価値軸をHACCIは二つ分けました。

A 美容としての価値

B 食品としての価値

 

Aのカテゴリーの独占技術

①蜂蜜石鹸 従来は1%以下の含有率でしたが含有率10%以上の製品化に成功

技術:ミクロの泡 職人の技 90日間熟成

「泡立てるとぼってり重くクリームのようになる」

効用:ミクロの泡で洗顔すると殺菌 美容効果 うるおい効果が発揮される。

 

多くののブランドはA,Bを技術的に詰めて、詰め込んで「こだわりの逸品」とか「匠の技」とかいう「技術志向」商品で市場に紹介されます。しかし、そこは従来の製品がある「混沌」とした市場ですから「オリジナル性」や「優れた技術」が市場に伝わらないまま停滞してしまう事が多いのです。

 

HACCIが最も優れている点は「ファッション軸マーケティング」で市場を開拓しているポイントです。今回はこのポイントを紹介していきたいと思います。

 

HACCIのショップ及びDISPLAY PACKAGEを見て下さい。

もはや「蜂蜜」のカテゴリーを大きく外れて「ファッション商品」になっている事がわかると思います。

「蜂蜜ベース」でファッション化に成功したブランドは現在はこのブランドだけです。つまり「機能」でいくら市場にコンタクトしても市場の差別化の認知は困難ですが「ファッション軸」を使って市場にコンタクトすれば市場の認知は高まっていくということです。ファッション化とは市場に対して「わかりやすくする行為」に他ならないということです。

 

 

 

 

 

上段左:梅田阪急店

上段左2:成田空港店

上段右2:ドリンク及びDISPLAY

上段右:サマーギフト

下段左:ヘアートリートメント

下段左2:リボンDISPLAY

下段右2:GIFT PACKAGE

下段右:泡立ちネット用リング

 

可愛くて素敵なショップと商品ですね。

瓶詰めの「蜂蜜」の固定観念の枠から大きくかけ離れたところに価値があります。

ファッション軸を使うと誰に向けて商品を見せているのか明確にわかります。

この場合を見てみましょう。

 

性別:女性

年齢:問わない

女性像:健康と美容に気を使っているちょっとお洒落な感覚を大切にしている女性

 

これはギフト対応も可能ですから男性から女性へのギフトも多いのです。これを送る男性は「いい趣味」しているなんて認識されるのでしょう。

 

このブランドのファンション化のデザインが優れているところは、

「成功して認知されているファッションブランドのロゴやモチーフ」をモデファイして作り上げているところです。市場で認知されているブランドロゴやモチーフは「脳内」にインプットされていますので、それに近いものは同じような「いいイメージ」を想い浮かべる力があります。つまり買いやすい結果を生むという事です。

 

マーケティングも優れています。

参考:http://openers.jp/women/beauty_health/features/hacci0911.html

WEB SITE のOPENERS というFASHION対象のウェブに連動しています。有名なメイクの藤原美智子さんをゲストに製品開発の裏話をインタビューを掲載されています。

 

じつに計算されたファッションビジネスだと思いませんか?

 

 

ではこの閃きはどこで生まれたのでしょうか?

 

アメリカ滞在中にビバリーヒルズのセレブリティーな女性の美容の常識として「美容と健康のために蜂蜜をお洒落に持ち歩く習慣」を発見したのです。

日本では「地味」な商材がここでは「お洒落なファッション」として指示されていることを発見して閃いたのです。

 

やはりこのINNOVATIONも日本国内では発見できないものです。なぜなら「蜂蜜」という固定観念の枠の中に市場が入っているから。しかし事なる慣習や価値観の中ではこの固定観念の枠から外れて使用されていることが多々あります。このケースもまさにそうですね。

 

価値軸が違う空間で価値軸の差を発見したときにそれは「閃き」でINNOVATIONの入り口立った瞬間です。

エジソンは言っています。

この最初の1%のひらめきが無ければいくら99%努力しても報われません。

最初の1%のひらめきがあればINNOVATIONは必ずやってきます。

 

この会社名は有限会社Be bee   (ミツバチですね)

ブランド名:HACCI  (ミツバチです)

言葉に遊び心があっていいですね。

このビジネスは楽しいので人々が集う気がします。

 

 

あなたの横に次のINNOVATIONの入り口があるかもしれません。