英国紳士の一言

これはラグビーW杯のカフェ話です。  

「おめでとう日本!  さてスコッチ、多くの人命が失われた最中にお遊びが出来ないと大騒ぎして手に入れた念願のゲームで何か得るものはあったかな?台風は過ぎさった。明日の便でとっとと帰って来い、犬の糞ども。」  

台風でもし試合がなかった場合、規則に従い同点とみなして日本がベスト8に自動的に進むことに対して、スコットランドは「提訴」するとまで言って駄々をこねた結果、日本に負けた後の英国紳士の辛辣で強烈な書き込みである。  
この紳士の風貌を想像するに髭を蓄えて、ハンチングをかぶって愛用のツイードのジャケットを着てパブでスコッチウイスキーをかたむけている英国の頑固な紳士が想い浮かんでしまう。  
このメッセージがなぜかしら非常に気に入っている。なぜだろう?  
まず、日本を称えて、身内的なスコットランドに対して痛烈に批判し「なんだお前たちのその態度は!」これ以上恥ずかしい真似をするな!早く戻って来い!最後の「犬の糞ども」とまで言ってのけているのだ。これは現代の過剰な「パワハラ・セクハラ・モラハラなど」人に対しての言葉に十分に注意しなければいけない世の中には輝いて見えるのだ。良いものは良い、悪いものは悪い。そして悪いものには「罵声」(犬の糞ども)がついてその悪さを余韻として残してしまう。これでもう悪いことはしないだろうという念の入れようなのだ。  
身内だからこその「愛情」を感じる事ができる。  

ブランディンではSTORYは不可欠であるが、このような心に刺さる「フック」も重要な要素となるのだ。  

この英国紳士と飲んでみたいものだ。