JAPAN WAY

 

 

 

 

 

 

    JAPAN WAY
     
                      
高校、大学ラグビーと痺れるような熱戦が新年をエキサティングな時期にしてくれる。2019年日本のラグビーW杯が楽しみだ。

前回のラグビーW杯ではJAPANが南アフリカから歴史的な勝利をつかんだ。世界が「まさか!」という快挙だった。この理由をブランディングという見地から考察する。「まさか!」はブランディングに不可欠な要素である。ビジネスや組織、地域、パーソナル等あらゆる局面で「ブランディング」は成立する。

ブランディングで最も重要なのは「哲学」である。ニュージーランドからやってきたエディーHCが見極めた哲学は「JAPAN WAY」(日本人だけの強み)である。それは「献身」「自己犠牲」「真面目」この3点だ。この3つがJAPANの人的資源にあってそれを最大限に引き出す事に成功したのだ。つまり日本人が気づかずに「経営資源」に眠っていた「石」を磨きあげて「宝石」と魅力化したのだ。

JAPAN WAYという「哲学」を柱にして、「魅力化」のためにやったことは「真面目」という資源を使い「徹底的な練習」を実行したことだ。怠けることなく継続して世界1の練習をしたチームがJAPANなのだ。そして「献身」「犠牲」は「タックル」というゲームの中で最も重要な要素を、強く機能的な武器(ダブルタックル)に魅力化させた。それは大きな外人選手を二人掛かりで倒す武器だ。そして低くて強い「スクラム」という武器も完成させた。軽量でも強く押せるスクラムを「真面目」の中に生み出したのだ。

エディーが来る前のJAPANはどうだったのか?一度もテストマッチに勝つことが出来ずに大敗をする万年弱者だった。どこが違うのだろう?それは日本人の監督は人的資源を「敏捷」「俊足」「器用」という見極めをしてた。しかしラグビーは格闘球技だから「体力」的なことを除いたチームは勝てない。しかし日本は長い間、自国の「人的資源」に気づかなかった。

つまり日本の監督は「過去からの常識の枠」の中で日本チームを見ていたのに対してエディーは外人の目から見た「強み」をJAPAN WAYを見極めた。それが「献身」「自己犠牲」「真面目」という人的資源だ。

大企業や組織の常識や慣習は「同質化」や「閉鎖の罠」を生み出す。罠にはまるとマーケットや社会から離れてしまう。
この罠から逃れるためには「左脳編重主義」から「感性的アプローチ」が重要なのである。

2017年が皆様にとって「飛翔」の年になるようにお祈りします。
今年も宜しくお願いします。