シン ゴジラの警笛

シン ゴジラの警笛 
シンゴジラはただ「歩いた」だけだ! 

なぜいつも「東京」なのかはさておき、彼は(多分オス)小さい時には這って破壊して、2本足で歩けるように進化すると湘南から上陸しやはり都心を目指して「歩いた」のだ。人間が攻撃しない限りは「歩く」以外にはなにもしないが「歩く」行為が大きな「破壊」をもたらす。 
多分に「原発」と「放射能」の関係に似ている。ただ電気を起こすだけなのに「統制」できないと都市を破壊してしまう。ゴジラは見える破壊だが原発は見えない「破壊」だから余計にたちが悪い。ゴジラの破壊は新たな都市の風景を生むかもしれないが「放射能」の破壊は都市の風景を永遠に葬り去る。ゴジラしか残れない死の世界だ。 



シンゴジラはゴジラではない! 

宇宙怪獣キングギドラが地球を襲ってきた時には地球内怪獣は一致団結してキングギドラを追い払った実績がある。怪獣同士でアイコンタクトで感情を伝える事が出来たのだ。ゴジラはイヤミの「シェー」をして僕らの友人に近づいた。しかもゴジラの子供「ミニラ」まで登場してゴジラはより人間の味方になった歴史がある。 
しかしシンゴジラはゴジラではない。あの目を見ていいると全くコミュニケーションが取れないのだ。一つの物質として「現象化」している。まるで「放射能汚染」と対峙している「人類」の構図と一緒だ。 




エンディングの恐怖! 

シンゴジラのエンディングは「サウンド」がステレオがモノに変わり「画像」がカラーからモノクロに変わる。そして初代のゴジラのあの「金属音」の叫び超えが響き渡り怖いのだ。これから始まるシンゴジラを生み出す世の中への警告のように聞こえた。