真正粘菌と人間は同じ生活パターンなのだ

 

           
南方熊楠が研究していた「真正粘菌」と人間の生活パターンが同じなのだ。  
デザインは何か理由があってその形になり環境が変わると機能が変わりデザインもまた変化する。  

 

 
関東の地図の主要都市に真正粘菌の餌を人口の比率と同じように置いてみたのが左上の画像だ。左下の8時間後、真正粘菌は細長い細胞を連結し始める。右上の16時間後主な拠点を中心に細長い細胞は少なくなっている。そして右下の26時間後、同じエリアの重なっていると思われる細い細胞は消えて効率的にシンプルな幹線だけが残った。  

真正粘菌は餌に接触すると周囲に体を集める。餌が分散すれば餌と餌の間に管を形成し管を通して栄養分をを移動させ、よく使う管は大きくなり使わないものは消滅してしまう。  

人間は生活しやすい場所住み、場所の経済レベルに応じて交通インフラが発達し利用度が高い路線は拡大し低い路線は廃止される。  

かくして「真正粘菌」と「人」の発想は全く同じなのである。  

思考のヒントは身近なところに潜む。  
    国芳は何を見たのだろうか?  
 
江戸時代の国芳の浮世絵である。  
左側のスカイツリーらしき塔。  
右側のレインボーブリッジのような橋。  
右奥のお台場のような高層の建物。  

うーん。不思議だ!。