「HEY MASAO」 
草刈り機 草刈といえば 
草刈りまさおだ! 
それで「MASAO」のネーミングに! 

商品開発をネーミングから入る会社がある。 既存のお客様の声 つまり 商品に対する不満とかこんな事が不便だとか こんなのがあればいいとか。つまり入り口はマーケットインなのだ。しかしそこからが違うのだ。
マーケットインで何かに閃いたら次にその商品に商品名をつけてしまうのだ。つまりはネーミングがここで決定される。機能の開発が終了後、プロトタイプを検証しながらネーミングをするのではない。何を作るか決めた時にネーミングを行なうのだ。つまり 閃いた時にはイメージが固まっていてそのイメージをエンジニアに的確に伝える手段としてネーミングがある。このネーミングは市場に近い所から出ているので市場との親和性も高くなる。つまり作り手と市場の感性の同期化の可能性が高いのだ。ネーミングに基づいてエンジニアに機能を求めるが、ここでプロダクトアウトが入る。
それは、水平思考を活用している。つまりAというマーケットインの機能が求められるのであれば A" やa やAa というプロダクトアウト的機能も相応しいのではないかという可能性を経営資源の中から特別な魅力機能として引き出す事が出来るのだ。このプロダクトアウトはイーロンマスクのイノベーションのようなエネルギー革命というような歴史的ダイナミックな物ではない。
しかしどの企業でも「作り方の順番」を変えれば魅力的な商品が生まれる事を示している。 機能を作る時にはネーミングがコンセプトの拠りどころになっているので作り出す機能と商品にブレがない。 そして最終的な市場とのコミュニケーションにもトラップを入れている。販促のカタログは100%の出来では無く90%の完成度と決めている。100%は当た予定通りの商品とカタログの調和なので印象度が薄い。しかし 10%のスキを作ると人はツッコミたくなったりナゼ?という印象度が残ってしまう。予定調和が壊れてつまり心にフックがかかるのだ。 ダーウィンが言うように生き残るのは、強い種でも賢い種でもなく環境の変化に順応する種なのだ。 この会社は順応している。