コロンブスの卵

 


コロンブスの卵の逸話をもう少し深く掘ってみたいと思います。

 

一般的なものが「最初にブレイクスル―(新しい事)をする事は非常に難しいが、その真似をする事は簡単である」という理解でしょうか?これは誰もが大航海なんて口にするだけで成しえなかったこ


とをコロンブスは実行して見せたと云う事ですね。


最初にブレイクスル―つまりINNOVATIONを行ってしまうとその行為はINNOVATIONではなく「模倣」が始まってしまいます。これは市場原理と全く一緒です。最初にINNOVATIONを起こした人の業績がだんだん薄くなり2番目に追随した人に追い越されてしまうかもしれません。体力的に勝っている企業がINNOVATION後は有利になる可能性が高い。


ですからINNOVATORは走り続けなければいけないのです。

 

ではINNOVATORの強みとは何でしょう?


「卵」を見つけ出す力だと思います。


もう少し違う言い方をすれば「固定観念で固まった物や事」を見つけ出す能力ではないかと思います。固定観念で固まった卵は立ちません。固定観念が卵を「球体だから自立して立たない」という常識の枠を作っているのですから。

この「固定観念」を壊すところに大きなビジネスチャンスが眠っています。立つわけがない卵を多くの人々の前で「私はこの卵を立たせます」と言って立たせてしまったコロンブスの卵。INNOVATIONの仕組みは卵の底を少し割って立たせたのですが、卵を少し割るくらいだと中身は決して出て来ません。「卵を割る行為は中身を出してしまう行為である」という固定観念があって「割れない程度に底を割る」という行為は「固定概念外」であったと思います。

 

では固定概念はどこで作られていくのでしょうか?それは同じ環境の共同体の中で作られていくのです。しかも知らないうちに形成されてしまい固定概念は「常識の枠」を強く壊れないようにしてしまうのです。保守的なDNAを持つ企業の場合は特にトップがこの固定概念を持ちやすくなると尚更組織は硬直化してINNOVATIONを恐れてしまいます。


逆にマーケットの気持ちは「常識の枠の外」の価値感を求めています。これは常識内で作られる大量の物事に飽きがきてしまいサムシングニューを求めるからです。

「マーケットの気持ちを満足させるための共同体」の中で実は「常識の枠」という反マーケット要素を守っている事が多いのはこのためです。

 

重要な着眼点は「固定概念で固まった物事」を探す事です。卵の固定概念は「割れば中身が出てくる自立しない物」でしたが、実は「卵は軽く割れば中身が出てこないで球体なのに自立して立つことが出来る物」でした。これが卵の新解釈です。

 

ところがこのコロンブスの卵はもっと深いところがありました。実は割らなくても生玉子は自立する事が出来るのです。とあるバーで教えて頂いたのですが精神を集中すると自立する事が出来るのです。卵の中身の構造を考えてみると黄身と白身にわかれています。これを立たせた状態で創造すると黄身が下に落ちてその周りを白身が囲んで安定させてしまうのではないかと推測出来ます。

 

生玉子は立つのです!!!


ダイソンのINNOVATIONも着眼点は似ていると思いませんか?固定概念の掃除機に着眼したところがそっくりです。

 

あなたの見の周りに「これはこうだから」という絶対的な固定概念を持つ物はありませんか?もし思い当たる物があればそれはINNOVATIONチャンスです。!!!!!

 

そしてそれを発見するためにはこの言葉を忘れずに!!!!

「移動距離とアイデアは比例する」