「桂由美さんの情熱」

 

 

御年83才を迎えていますが全く衰えることがありません。

お肌も艶々です。

今年の由美先生の行動はいつもよりまして行動的でした。

今年のトピックスはNYのブライダルメーカーと契約を交わして「Yumi Katsura」ブランドはニューヨークの市場に再上陸を果たしました。

http://www.yumikatsura.com/news/001146/index.html.Jp

一度撤退を余儀なくされて83歳で最上陸してセレブの市場を開発しているのです!

そして今までは携帯でしたが今年はi-phoneを使い始められています。

 

由美さんは2012年の手帳を2013年の手帳に「名前 携帯電話番号」を書き写す作業を始められました。

「同じ人でも毎年お互いに成長しなくてはいけないと思う。毎年、良く知っている方でも名前や電話番号を書き写すことで、その方との今までとのお付き合いの内容を思い出すし今後の依頼する仕事の事もイメージ出来るからです」と言われました。本当に素晴らしい方です。まずは「相手の方の事」を思って、自分の事を主張されます。そのバランス感覚が素晴らしい方だと思います。

先生を見ているとこう思います。

「年を取ると云う事は年齢を重ねるという事ではない。情熱が無くなったときに年を取り老けたと云うのだ」

企画開発で最も重要な事はこの「情熱」です。

あなたやあなたのチームそして会社は、由美さんに負けないくらいの「情熱」を持ってますか?

先生の情熱はこちらに詳しく書いています。

由美先生vs オカマディレクター

http://connect-de-r1.jimdo.com/cafe-news/vol-3-12-jun-28th/

 

 

「銭湯での面白い話」

 

近くに赤井温泉という古い銭湯があります。そこでお爺さん同志が話していた内容が面白く聴きこんでしまいました。もう80歳はゆうに越えたおじいさんでした。

「私の予科練の先生は、竹下登さんだった。いろんな先生がいたけど竹下先生の教え方が理にかなっていてクラスの全員が聴き惚れていたんだ。ある日の授業で、竹下先生が生徒全員にこう言った。間もなく残念ながら大国である米国と戦争になるだろう。相手は大きく日本は小さい。こんな場合はまともにぶつかっては駄目だ。知恵と勇気を持って対戦しなければ勝ち目はない。何が我々に出来るか思いつくことを書き出して提出しなさい。」

たしかこんな内容だった思います。お爺さんの話は続きます。

「周りは秀才ばかりだったから自分がいくら考えても負けてしまう。それなら何も書かないで真っ白の状態で提出しよう」

そうすると竹下先生に呼ばれたそうです。

「どうして白紙で出したのか説明しなさい」

そのお爺さんの答えが良かった。

「書き出しては相手に悟られてしまうからであります。」

竹下先生は暫く見つめてこういったそうです。

「うん。それでよし! では、必ず何か書かなければいけないという条件だったら何を書

くのか君は?」そのお爺さんは答えた。

「真っ黒に塗りつぶして相手に悟られないようにして提出します!」

竹下先生は頷いて笑っていたそうです。

いかがですか?

お爺さんのアイデアがスパークした話は面白いでしょう。

また竹下先生の受け取り方も素晴らしいですよね。こんな方ばかりだったら不幸な戦争はおこらなかったのかもしれません。

こんな良い話を古い銭湯で聴けるなんて僕も幸せだと思いました。

 

 

今回はお二人の80歳を超えた先輩から頂いた「情熱」と「閃き」をお伝えしました。

 

毎日の作品が「まんねり」化していないかといつも気がかりです。

おしぼりを見て

「不思議だと思います。タオルが濡れているから丸くなっています。

上から見ると長方形なのに横から見ると円なのです。

世の中の形は不思議な事で満ち溢れています」

「毎日同じ場所で空を見ます。一日も同じ空はありません。

どんな空でもいつも綺麗です。嬉しいです。」

詩人:まど みちお (100歳)