「森ガール進化論」

~男女平等度 日本101位~

 

森ガールが現れたのは2010年。

彼女たちは森の中にいるわけではなくイメージとして、森の中にいる「ぼー」とした天然系の女の子のファッションをまとう女の子たちが森ガールだった。

森ガールは進化した。

 

転機は2011311日を境にガール達が強くなっていった。この東日本大震災の津波や被災地の画像を見る度に「人間力のはかなさと自然力への畏怖」を日本人は誰でも感じたのだ。多分「火山の島国」の日本人のDNAの中には幾多の自然の脅威が刷り込まれているのではないかと思う。それは地震 津波 

台風 山崩れ 美しい国土は「火山の島国」だからこそ「美しさ」「豊かさ」と「はかなさ」が共存しそれを受け入れることが出来るのが日本人なのだ。そして「絆」という言葉が話題になり「結婚願望」への変化が取り立たせられたがもう一つ対極の「独立化」という心の変化も同時に芽生えたのではないだろうか?自分で何とかしなければ誰も助けてくれないという気持ちである。感受性が強い女性は尚更「独立化」を感じたのではないか?

 

つまりガール達は「団体女子化」していったのである。独立性を持ち「強く」なっていったのである。森ガール達は本当の山に登り始めた、山ガ―ル・登山女子の登場である。決して男女混合ではなく「女子部的」な行動なのである。又、従来の登山服ではないファッショナブルなスタイルも大きな特徴である。

 

そして男子の趣味であったカメラに手を染めてカメラ女子が進化系として現れた。カメラ女子の出現場所は空港である。それは、格安航空会社の参入で空港に「色」が出現した。尾翼にオレンジ色の星印のジェットスタージャパンや、名前から可愛いピーチアビエーションのパープルカラーの登場である。彼女のたちの為にメーカーは男子禁制の「女性だけのカメラセミナー」開催しておりカメラ女子は技術を既に会得しているのだ。

 

被写体の飛行機を「デザインと色がカワイイ飛行機がイッパイでワクワクする」と言って撮影してはFacebookやブログに手軽にアップして友達と写真を共有して楽しんでいるのだ。男は飛行機の寡黙な機能美や正確性に惹かれて被写体に接していたのだがカメラ女子の「カワイイ」という飛行機に対する思いの前にその男のカメラ世界を奪われつつある。カメラの価値感が変化しているのだ。

山女子と同じようにカメラを持つ彼女たちの服装や小物はファッショナブルでなくてはいけない。

 

伊勢丹のルミネの「ルミタン」もカメラ女子をターゲットとした「カメラファッショングッズ」のショップだったのだ。

http://www13.jimdo.com/app/s06844ea99f79ffae/pb377026f9a66b488

そして鉄道女子会に発展しているのである。

 

男はいったいどうしたというのだ?

女子に全く押されっぱなしではないのか!

日傘男子(美白)

婦人服男子(サイズがピッタリ 胸幅が薄い)

スカート男子 (ファッション)

エステ男子 (美白 アンチエイジング)

スウィーツ男子 (アルコール離れ)

男はいったいどこに行くのだろう?

 

マスコミの罠かもしれないと思い日々観察しているが、歩いていると女子の男子化 男子の女子化が着々と進行している事は間違いないようだ。先日「美」について女性の方とお話しをお聞きしていると、もはや女子は異性の気を引くために化粧しているのではなく友人と共感するために化粧する傾向

が勝っているそうだ。誰の為にいつまでも「美しく」ありたいのか?この対象が「男性」から、「自分」と「同性」に変化している。これは大きな見えない社会現象である。

 

今後も女性の男子化と男性の女子化は進んで「北欧諸国」傾向へ進むのだろう。社会現象ではこの潮流が流れ始めたばかりだが政治経済社会の視点から見るとまだまだ日本は「男女平等」から程遠いようだ。女性の本格的な社会進出はこれから始まるのだ。

そこに新しい「市場」が待っている。

 

(参考)

男女平等度、日本は101位=世界経済フォーラム

時事通信 1024()79分配信

【ジュネーブ時事】ダボス会議の主催で知られる世界経済フォーラム(本部ジュネーブ)は24日、社会進出や教育などでの男女平等度ランキングを発表、135カ国中でアイスランドが前年に続き性別格差が最も小さい総合首位となった。日本は101位と前年(98位)から3位後退し、主要8カ国(G8)では最下位だった。
 調査は雇用機会・賃金、学歴、健康・長寿、政治参加の4分野が対象。総合ランキング2位はフィンランド、3位ノルウェー、4位スウェーデンなど、女性の社会進出が定着している北欧諸国が上位を占めた。G8ではこのほか、ドイツ13位、英国18位、カナダ21位、米国22位など。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121024-00000019-jij-int

 

今の日本は「男性の意思決定者」が多すぎて新しい事への挑戦に乏しいので、女性の政治経済社会への進出はおおいに賛成である。価値感が変化すればそこに新しい「市場」が生まれるからだ。

登山女子やカメラ女子のおかげで「新しいファッション分野」が登場したように。